「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれて 困ったときに、読んでほしい一冊。
文:もたい ひろこ 絵:マリカ・マイヤラ
むかしむかし、サンタクロースは、子どもたちにプレゼントを配るためにひとりでがんばっていました。
時が経ち、子どもの数も増え、ひとりでは出来なくなったサンタクロースは神さまにお願いをして…。
トーヴェ・ヤンソンの『ムーミン』シリーズの版元であり、サンタクロースの本場の地であるフィンランドのシュルツ社から2014年に刊行された素敵な絵本が、日本でも発売されました。
かわいいタッチの挿絵も、あたたかい内容の雰囲気に良く合っています。
お子様と一緒にぜひ読んでいただきたい一冊です。
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著者からのコメント
「サンタクロースは、クリスマスイブになると世界中の子どもたちにプレゼントをくばるんだよ。」
と初めて聞いたとき、わたしが思ったのは 「どうやって?」 ということでした。
クリスマスイブ一晩で配り切るには、世界中の子どもたちの数は、ちょっと多いような気がしたのです。
もし、子どもに 「サンタクロースって本当にいるの?」 と聞かれて困っている人がいたら、それに、サンタが誰だったか知って傷ついた気持ちをずっと持ち続けているような律儀な人がいたら、このお話を読んでみて欲しいと思います。
『ひゃくおくまんのサンタクロース』たちが、そういう方々の心に少しでも届けば、と願ってこのお話を書きました。